石和ロマンの館(跡地)

石和ロマンの館(跡地)

衰退の一途をたどっている秘宝館が多い中、石和も例外ではない。

以前から「石和ロマンの館」は閉館してしまったという情報は入手していたが、もしかしたらまだ建物は残っているかもしれない。更にもう一つ「石和国際秘宝館」なる気になる秘宝館は、まだ存在しているのか、それとも既に閉館しているのか?

そんな考えから「石和ロマンの館(跡地)」&「石和国際秘宝館」探しは始まった。

石和ロマンの館(跡地)石和ロマンの館(跡地)小さな川の左右に温泉旅館が建ち並ぶ、石和温泉郷と呼ばれる一区画がある。温泉地に秘宝館ありの法則?に基づいて、温泉街を探索してみることにする。温泉郷と呼ぶにはこじんまりとした場所だが意外にも「石和ロマンの館」はすぐ見つかった。

スナックと思われる店が軒を連ねる建物の壁に「石和ロマンの館」の文字が。
しかし、これが「ロマンの館」なのか?

石和ロマンの館(跡地)石和ロマンの館(跡地)ロマンの館と書かれた建物の奥に、屋上に何故か自由の女神がいる2階建ての怪しげな建物が。これがたぶんそうだったに違いない。

2階の窓には全面に暗幕が貼られている。1階から2階へ通じる階段の窓には「石和ロマンの館 順路」と書かれたシールが貼ってあるのを発見。既に建物の内部は物置と化し秘宝館の面影もないが、間違いはなさそうだ。

更に、残念ながら当時の様子を伺い知るものは何も発見できなかった。

そこで、突然ながら自分が勝手に考えた「石和ロマンの館」。あくまでも勝手な想像です。果たして楽しめるでしょうか?

1階
入口付近 正面にチケット売場。手前に水晶でできた男性器のオブジェが
飾られている。水晶の男根を持った女の半裸蝋人形が
飾られているのも可。(山梨だから水晶が豊富という短絡的な発想)
とりあえずチケットを買うと、そのまま階段を上がって2階へ行く。
2階
山梨の道祖神コーナー 入っていきなり過激なのもあれなので、御神体とか御神木とか
呼ばれる類の、要はち○この形をした石だの木が飾られている。
武田信玄コーナー 山梨と言えば武田信玄。ということで、バックに「風林火山」と
書かれたのぼりが立ち並びその前に鎧姿の武田信玄が
座っている蝋人形展示。まわりでは落ち武者が村の娘達を犯している。
ホラ貝の音が響き戦っぽい雰囲気を醸し出すも、手前にあるボタンを
押すと武田信玄の股間が富士山のごとく隆起。男のロマン。
回りでは動物の剥製が交尾している演出も可。
水晶採掘現場コーナー 昔の水晶採掘現場を蝋人形で再現。
でも、秘宝館だから働く人達は交わっている。
ということで、採掘している女の着物の裾をまくって後背位。
はだけてオッパイポロリも可。
もも狩りコーナー 山梨といえば桃。桃尻になぞらえ裾をまくって尻を出している女やら、
乳丸出しで農作業中の女の蝋人形。
着物の裾をまくって、胸や尻を桃になぞらえ触る男も可。
木になっている桃はもう一つの名産「ぶどう」でも。
しかし、ぶどうじゃ感じ出ないか。
昇仙峡ライン下り 実際に昇仙峡でライン下りができるかどうかは別として、下半身を
露出させた船頭が船に乗っている村娘を犯そうとしてる蝋人形展示。
近寄ってのぞくと、川の水しぶきがかかる。
なので前面ガラス張り。
もも狩り体験コーナー 参加型アトラクション。
木になっている桃が乳や尻になっていて、触ると「いやーん、エッチ」
とかそう言った女の声がテープで流れる。
たまにハズレがあって、ババアの声だったりする。
また1階に戻る
成人映画コーナー 日活ロマンポルノが大スクリーンで常時上映中。
ここだけは喫煙可。
出口付近 バイブレーターとか、アダルトビデオとか、そういった系の販売。
場所柄「信玄餅」の試食コーナーもある。

なんだか鬼怒川の秘宝館の影響を多大に受けているような内容。しかし、鬼怒川は自分のイチオシ秘宝館なので仕方ないかもしれません。どっちにしろ、勝手に考えたものなので...。実際に行ったことのある方は、是非本当の内容を教えてください。

石和ロマンの館(跡地)

ちかちかしたネオン看板だったことを思わせる残骸。看板を取り外さず、更に何も書かれていない看板を上から重ねた模様。

石和ロマンの館(跡地)

出口付近のアダルトショップを思わせるドア。まあ、パブに改装してからなのかもしれませんが、看板のピンク色具合とか、潤ってますって感じの「潤」の文字がそう思わせてくれます。

石和ロマンの館(跡地)

建物自体にある郵便ポスト。何か、血文字のような〒マーク。ちょっとペンキが垂れているのが、怖い雰囲気を醸し出してます。

石和温泉劇場さてさて「石和ロマンの館」跡地を堪能し、残るは「石和国際秘宝館」。秘宝館が軒を連ねているとも思えず、温泉郷をうろうろしていると「ヌード」なる看板が目に留まる。何か情報がゲットできるかもしれないと思い行ってみると、そこは「石和温泉劇場」。いわゆるストリップ小屋。

誰かいないか、どうしたもんかと途方にくれていると、温泉劇場の中から「何か探しているの?」と強面 のオジサンが登場。「石和国際秘宝館を探しているんですが」と言うと「秘宝館ならもう10年以上前になくなっちゃったよ」とのお答え。「跡地とか、石和ロマンの館みたく残ってますかね?」と更に聞けば「あー、もうないね。沼津の秘宝館と同じ経営だったらしいけど、ロマンの館よりも前に閉館してなくなったよ」なる重大証言が!

沼津秘宝館と同じ経営だったのか、石和国際秘宝館!

オジサンの貴重な話に感謝し、お礼を言うと自分は石和を後にした。オジサンは「物好きだねー」と言う感じで見送ってくれた。

さて、石和を制覇し満足したものの、この二つの秘宝館はどんなものであったのか、経営者はどんな人物だったのか? 自分の中では大きなナゾとして未だくすぶっている。果たしてこのナゾは解明できるのであろうか。...たぶんできないと思うが、懲りずに秘宝館めぐりをしようと思う。情報持っている方からのご連絡お待ちしております。

再現DVDが、ありまーす!
...と、石和に行ってから早や10年。そんな見たい!を満足させてくれるステキなDVDが2009年に出ました。所有者を説得して、電気工事をして、一夜限りで復活させる。並々ならぬ執念と勢いを感じますな。

そして、内部はといえば、自分の想像とは似ても似つかない幻想的、猟奇的、SF的なオリジナリティ豊かな秘宝館でした。家畜人ヤプーに通じるような部分もあり、即物的な色物が溢れかえっている昨今に比べ、昔のイマジネーションの凄さというか、脳内エロはやはりスゴイと実感させられた次第。

石和秘宝館 ロマンの館~十年の眠りから目覚める異形の芸術たち~ [DVD]

石和国際秘宝館に関しては、いくつか秘宝館情報をいただいてますので、ご紹介します。

2003/7/15 miselixjunky様より
伊勢の国際秘宝館のCMが掲載されていて見ていたら、そこに「石和館(温泉マーク)」の文字が。同系列だったのでしょうかね?
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温泉マーク...酒池肉林のマネキンに囲まれて入浴でしょうか。身体的にいつまで経っても上がれない状態にさせてくれるかもしれません。

2003/8/25 candy様より
石和国際秘宝館は国道20号線、健康ランド内等の近くに有りました。
ドン・キホーテの「パウ いさわ店」になるのだそうです。

2003/10/9 ももたろう様より
自分は三重出身です。大学が伊勢市だったため、国際秘宝館は「いくとソンするしょうもない館」で有名でした。今から20年くらいまえには、国際秘宝館のないぶに「世界恐怖館」というものまで出来ていました。行ったことはありませんが、多分東京タワーの蝋人形館みたいなものだったのでしょう。
ところで、鳥羽のSF未来館はしまい館ですが、イザワの秘宝館もおなじ経営者だと思います。なぜかというと三重県民なら必ず歌えるあの秘宝館の歌が流れるコマーシャルで、「あの国際秘宝館が賭場にもイザワ温泉にも出来て」と流れていたからです。
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おおー、2003年に一気にいろいろな情報が入りました。なんと!元祖国際秘宝館と同系列でしたか!!石和。
しかし、現在はドン・キホーテですか。秘宝館という存在がこの世の中からどんどんなくなっているのですね。残念。