鬼怒川秘宝殿

鬼怒川秘宝殿

残念ながら、2014年12月末に閉館となりました。

鬼怒川秘宝殿

鬼怒川秘宝殿鬼怒川温泉は、その名の通り鬼怒川に沿って多くの旅館やホテルが建ち並ぶ温泉街です。そして、ここにも温泉につきものの秘宝殿があります。「日光江戸村」や「ウエスタン村」と比べて案内看板の数が少ないため見落としがちです。

しかし、東武鉄道の路線に沿った国道122号沿いに、"いかにも男女が絡み合っています"という看板が現れます。これが目印です。

ちょっと恥ずかしいという場合は、コンビニエンスストアと並んでいますので、コンビニに寄るふりをして立ち寄るのもいいかもしれません。

撮影禁止残念ながら鬼怒川秘宝殿も撮影禁止です。秘宝館=撮影禁止の法則があるようです。その場で楽しんで、あとは脳裏に焼き付けて帰るというのが、いやらしさに拍車をかけるのかもしれません。ということで、自分の脳裏に焼き付いたイメージ画を今回は多用してご案内いたします。

入口の自動ドアが開くと、目の前には「鬼怒川 お竜」なる片乳をだした着物のお姉さんが出迎えます。チケットに印刷されているのが彼女です。かなり精巧に作られた蝋人形で、着物の裾から除く陰部にはきちんと毛が生えていました。

そして何故か彼女の周りには小銭が...。トレビの泉じゃあるまいし、お金を投げ入れても仕方ないと思うのですが、日本人は噴水とか池とか御利益のありそうな物にお金を投げ入れるのが好きです。

さて、窓口のおじさんにお金を払って階段を上がると館内に突入です。

鬼怒川秘宝殿は、蝋人形によって戦国・江戸時代の性風俗が再現されています。各コーナーには必ずタイトルがあり、まず初めは「下野国性神道中双六」

下野国というのは現在の栃木県のことで、街道沿いにあった道祖神が展示されています。道祖神は道の守り神で、その多くが性器を模した形をしていることが多いのです。素材は石がほとんどで、自然と性器の形になっているものをご神体として崇めていたようです。

奉献虹見滝舞坊主次は「奉献虹見滝舞」です。ここのコーナーに足を踏み入れるとセンサーが感知して、突如として雨が降り始めます。そして般若の面をつけた男女の蝋人形が現れ、二人はやがて奥のスクリーンに映し出される人間となり、上半身裸になって舞うのです。舞というより絡みです。

かなり内容の濃い「舞い」を見せられたあとは「造下野薬師寺別当暮色」。お経を唱えているお坊さんが、卑わいな妄想を浮かべ股間を勃起させます。

前夜影絵さて、次は「坂東武者出征前夜」。明日から戦に出かける武者が妻と性交しているのですが、女が裸なのに対して男は鎧帷子なのであります。戦に行くのは明日だというのに、もう身につけている。しかし鎧は当たると痛いでしょう、きっと。

蝋人形の後ろでは、性交している二人の姿が影絵で映し出されます。泣きながら何度も「行かないで...」を繰り返す女。それにあえぎ声が加わり、いつしか「行かないで...」は「イク、イク...」に変わってしまうおまけつき。

秀吉5Pそして最大の目玉とも言える「百花繚乱太閤幻夢」

時の将軍豊臣秀吉の豪華絢爛5Pです。なんと左手で杯を持ちながら、右手、右足、左足、性器と一度に4人の女性を相手にしたという、離れ技なのであります。

「5Pについて順番を考える」

順番を考える突然ですが、秀吉の5Pを見て考えたことがいくつかあります。

この3つについて、勝手に順番を考えてみたいと思います。

1.どんな順番で始まり、4人で交わるに至ったか?

まず、4人という人数は一夫多妻の場合で一番いい人数とされています。2人だと片方を相手にすると、片方が嫉妬する。3人は二人で一人をいじめる。4人だとバランスがとれる。というのがその理由です。

しかし、4人をいきなり相手にするのは、いくら酒が入っていても少し無理があると思われます。そこで、一人を相手にしてながら見ている他の三人をじらし、頃合いを見計らって順番に呼び寄せるうちにこの形に至ったと仮定します。

まず初めに相手をしたのは、2番の女性です。彼女だけ腰巻きのみを身につけ上衣がありませんが、髪に乱れがなく、また取り乱している様子もありません。もう十分に愛され、再度手で愛撫を受けているのです。次の相手は3番です。調子づいてきた秀吉に責め立てられ、髪が乱れ上衣がはだけてきたところで、右足をあてがわれます。そして、3番の後をうけてベストポジションをゲットしたのが1番です。

4番に至っては、じらされ過ぎて自らの手を添えて、秀吉の左足で自慰をしているのです。

(結論)2→3→1→4

2.秀吉のお気に入りの女は誰か?

ここには、1で述べた順序が関係してきます。現状で、性交をしているのは1番です。さんざんじらした上で、3番をほどほどにして後ろからというのは、好きな女をいじめたくなる男性心理に通じます。杯を手にして楽しみながら好きな女と交わるというのは、至福の喜びではないのでしょうか。

2番は、最初に相手をし今なお手で愛撫をしていることから、彼女を2番目とみなします。4番は足でなおかつ自慰をしているので、最下位とみなし、よって3番4番の順にランク付けされます。

(結論)1→2→3→4

3.女は誰が一番気持ちいいのか?

これは性的嗜好にもよりますが、男性器をあてがわれている1番がいいように思われます。ただし体位が後背位でありながら、両足は3番と4番の女性にあてがわれているため、踏ん張りが効かないとみなし、荒々しさに欠ける部分があるかもしれません。ということは、実質「ただ挿入されているだけ」とう状態が考えられます。

そうなると、2番は満たされてなお愛撫を受けているわけですから、2番が一番気持ちがいいのです。腰巻きしか身につけていないのは、気持ちよすぎて上衣を脱いでしまったからでしょう。

3番と4番とでは、自らの手も加えている4番の方が、乱れかたからしてもイケていると思われます。

(結論)2→4→3→1

以上で勝手な考察は終わりです。「ここは違うと思う!」という方は、あなたの熱い考えをお知らせください。参考にさせていただきます。

どうでもいいことを長々と語ってしまいましたが、最大の目玉を通り過ぎると「雷鳴日光街道狼藉」「生写恋情壬生手管」「艶客温泉郷恋花開」と様々な設定で蝋人形による性の宴(?)が繰り広げられます。どれもよくできた蝋人形で細部まで精巧につくられており、着物の裾から除く女性の陰部はかなりリアルです。

他には保健体育の教科書に載っていそうな図解「性器のしくみ」。影絵による「四十八手」のパネル展示があり、階段を降りれば「成人映画」の上映室とお土産コーナー。

お土産コーナーでひときわ目立っていたのが「福袋 2,000円」。「いいものがたくさん入っているから、お買い得なのよ。ひとつどう?」売場のおばさんは明るく声をかけてくれたけれど、いいものって一体・・・。