仁が武闘派と言われるのに対し、東大出の元テロリストで頭脳派と言われるという義郎。
極道のデータベースから警察資料に至るまで、ハッキング行為は朝飯前。他の組のPCへ侵入し株の売買を操作するなど、かなり際どいことも行う。
また仁義20〜27では、義郎に負けず劣らずの知識を持つ神林通商の事務員・奈々子が登場し、この時期には数々の新システムが披露されている。
義郎のPC遍歴
シリーズ初期は社内ではMacintoshのデスクトップ型を使用。外出時はノート型Power Bookを使用し、Appleリモートアクセスを使って社内のPCをはじめ、外部のPCへハッキングして遠隔操作をすることもあり、かなり早い段階から通信を行っていた。
シリーズが進むにつれWindowsのノート型に変更。車の中などから携帯電話を使ってのモバイルアクセスも頻繁に行う。
「仁義46」からは再度Macintoshに戻り、ノート型Macbookを使用している。
義郎のハイテク行為やシステムの数々
原始的なハッキング(ショルダーハック)
「仁義3」
会員制クラブのデータベースへ侵入するため、ビデオカメラをカバンに忍ばせ受付へ。オペレーターが操作するのを後ろから撮影し、キーボードを打つ指の動きからパスワードを解読する。ショルダーハックと言われる原始的なハッキング手法。
車輌登録データベース
「仁義9」
ヨネ助が見たクルマの車種とナンバーから、仁を襲った人物への手がかりをみつける。義郎のPCに入っているデータベースへ、モバイルでアクセス。
外部データへハッキング
「仁義10」
総警病院(おそらく警察関係の病院)の検死資料室のPCへ侵入し、検死解剖報告を閲覧。ウェブブラウザを通しての閲覧だった為、イントラネットへ侵入したと思われる。
携帯電波から居場所探知
「仁義16」「仁義24」
今ではGPS搭載携帯や位置情報サービスが当たり前のようにあるが、「仁義16」「仁義24」のそれぞれがリリースされた1998年、2000年時点ではまだGPS携帯は発売されていない。*1
GPS機能がなければ衛星を利用した位置測定は不可能なので、純粋に携帯から発信されている電波(電源が入った携帯は近くの基地局と交信している)を受信して居場所を特定し、地図上に表示するシステムを義郎自らが作っていたと考えられる。
VOICE CHANGERシステム
「仁義22」
PCに携帯電話を接続し、声を替えたい人物のデータを入力して電話をかけると、通話相手にはボイスチェンジされて聞こえるというシステム。PCの画面には、ご丁寧に該当人物の写真が表示されるなど芸が細かい。
エマージェンシーシステム
「仁義23」
奈々子のPCにセットされているシステム。その名の通り緊急事態が起きたときに使われる。携帯電話からリモートアクセスすることで、PC側にHELPの文字と居場所を表示させる。
義郎の手ほどきを受けて作られたのか、奈々子が単独で作り出したのかは不明。
ワイヤータッピングシステム
「仁義25」
神林通商からかけた電話をモニターしているシステム。ワイヤータッピングは、有線電話の盗聴を指す。
奈々子のPCに記録が残されており、ヨネ助がテレクラに電話し、更には自らの容姿をジャニーズ系と言っていたことが暴露されるオマケつき。
携帯電話発信探索システム
「仁義30」
「仁義16」「仁義24」で使われていた携帯電波から居場所探知するシステムの改良版だと思われる。
DATA BASE ACCESS
「仁義34」
その名の通り、データベースにアクセス出来るシステム。このシステムを通して病院や薬局のデータベースを探る。
人名検索システム
「仁義37」「仁義38」
人名に特化したデータベースにアクセスし、検索できるシステム。
主に極道、元極道をデータベース化した義郎オリジナルと思われる。
防犯カメラ盗聴システム
「仁義39」
防犯カメラの映像を見る事が出来るシステム。リアルタイムに映し出されている画像だけでなく、過去のデータまで見ることができる。
アクセス中にセキュリティーロックがかかり、途中でエラーとなった。
MC GPSシステム
「仁義45」
砂川の親父さんが乗ったクルマの行方を探すのに使用。いわゆる発信機の類の電波を受け、位置を地図上に表示するシステム。ご丁寧にクルマのナンバーが表示されていた。
今までにも幾度かこの手のシステムは出ているが、「仁義45」ではGPSと画面に表示されたのが確認できた。
骨格照合システム
「仁義45」
顔写真から骨格を読み取り、データベースと照合させて人物を割り出す。砂川の親父さんを襲った人物の顔写真をデジカメで撮り、PCに読み込んでその場で解析。顔はわかるが名前が判らないときに使用されるシステム。面割りに近い。
義郎のPCには、科学捜査研究所顔負けの凄いシステムが入っていることがまた一つ判明した。
N-system search
「仁義48」
公安が使用しているN-system(自動車ナンバー自動読取装置)にアクセス(ハッキング)して、砂川の親父さん&ヨネ助の行き先を調べる。さすがに自分のPCにはN-systemは入ってない模様。
GPS Search Ver.2.02
「仁義48」「仁義50」
ヨネ助の携帯電話の電波をキャッチするために使用。
その他
上記以外にも、数々の頭脳派の多才ぶりを発揮している。
「仁義5」と「仁義12」で盗聴機、「仁義22」では発信機を使用。
「仁義33」PDA(携帯情報端末)を有線電話のモジュラージャックに繋いで発信履歴を調べる。
「仁義35」では起爆装置について説明&回避方法を見いだす。
「仁義47」で、空気中の酸素に触れると自然発火し、水に触れると激しく反応して可燃性の強いガスを出すというアルキルアルミニウム*2を使って証拠を丸ごと消し、義郎の仕業と知りながら知らぬフリをした砂川さんに「まるでテロリストの仕業だな」と言わしめる。
「仁義48」では、携帯電波の届かない地域にクモ助を行かせる際、衛星携帯電話を持たせるなど、ぬかりない。
*1:auが2002年、docomoは2003年からGPS対応携帯を発売している。
*2:作中ではアルキドアルミニウムと言っているように聞こえる