「仁義28」で事務員の千春から、システムのログイン時に画面上に打ち込んだ文字(パスワード)について尋ねられる義郎。この時、自分のパスワードは東大時代の学籍番号を元素記号に置き換えたものだと説明している。
今回は義郎の言葉に従い、元素記号を数字に戻して学籍番号を導き出してみたいと思う。
義郎のパスワード
義郎が打ち込んだ文字は「BIFK95RABE」。
元素記号に置き換えたと言いつつ、途中に数字が入っているのが気になる。実は何にも考えずに適当に入力しただけという線が濃厚なのだが、ここはマニアックに攻めてみたい。まずは元素記号を数字に置き換えてみる。
BとIを分けて考える場合
BとIとそれぞれ独立した元素記号として扱う場合。「55391995884」。

BIとまとめて考える場合
BIをひとつの元素記号として扱う場合。「8391995884」。

学籍番号にしては長すぎるような、11桁と10桁の2通りの数字が導き出された。携帯電話番号が11桁、固定電話番号が10桁なので、覚えようと思えば覚えられる桁数ではあるが、実際はどうなのか。東京大学のサイトを見て回ると、以下のようなことが判ってきた。
・学生証番号*1は6桁程度の番号とアルファベット1文字の組み合わせ
・多くの学部,研究科では2006年度まで学生証番号が5桁(先頭1文字は西暦の下一桁)だった
上記の2点をふまえて、もう少し考えてみる。
義郎と舞子の学籍番号
「仁義28」ではもうひとつパスワードが出てくる。義郎の元彼女である舞子のシステムパスワード。このパスワードは、二人の子供の名前にと考えていた「DAICHI」だった。(詳しくは義郎のハイテクぶりを考える その2参照)
そこで、義郎のパスワードも義郎と舞子の学籍番号の合体だと考え、先ほどの数字を2つに分け、尚かつ末尾をアルファベットにしてみる。
末尾をアルファベットにする
(1)11桁の場合、前5文字で区切ると「5539H」と「99588BE」。前6文字で区切ると「55391F」と「9588BE」。

(2)10桁の場合、5文字ずつで「8391F」と「9588BE」。

どちらにしても、末尾の4の元素記号がBEとアルファベット2文字となるため不自然である。更には(1)の場合、先頭の1文字を入学年の西暦の下一桁とし、義郎が舞子の先輩で留年もしていないと仮定すると、入学年が19X5年と19X9年となり、義郎の卒業後に舞子が入学することになってしまうので、これも不自然。
また、6桁程度の番号とアルファベット1文字の組み合わせや、2006年度まで5桁だったということを考えても、4桁の数字とアルファベット1文字というのも無理が出てくる。
最終的な妥協点
上記のことから無理のない学籍番号を導き出す為に、更に条件を設定してみる。
・学籍番号の桁数は二人とも同じと考える
・アルファベットを組み合わせる前の数字と考える
・義郎は舞子の先輩であり留年はしておらず、二人の在学期間は最低でも1年は重複すると考える
この3点をふまえて出てきた結果は、BIをひとつの元素記号として考えて出た10桁の数字を5文字ずつに分けた「83919」と「95884」。おそらくこれが義郎と舞子の学籍番号だ。
これならば入学年が義郎は19X8年、舞子は19X9年と1学年の差となり、3年の在学期間が重複する。恋愛したり、子供が出来てお腹がおおきくなったり、すったもんだするには十分な期間だろう。
パスワード=合い言葉。
ここまでしつこく考えてみたので、「仁義28」にでてくる二つのパスワードの秘められた文字や数字は、義郎と舞子の関係がわかる実は奥深いエピソードだったと思いたい。
*1:表記は学生証番号と学籍番号が混在していたが同一と考えた