ゑびす秘宝館

ゑびす秘宝館

ゑびす秘宝館

※既に終了してます。

2002/05/29 kurono様より「都築響一氏の美術展というか秘宝館展が、東京えびすで開催されます。」というメールをいただきました。おおー、なんて便利なんだインターネット。知らない人がこんな情報を教えてくれる!ということで、近頃もっぱら皆様からの情報を頼りに動いている情けない自分。

都築氏と言えば閉館した鳥羽SF未来館の展示物を買い取って、昨年、横浜トリエンナーレ2001という現代美術展で「精子宮」として再現。この美術展は最終日には長蛇の列ができるほどの人気になっていたそうで...。

ということで、貴重な情報提供に感謝しつつ、これまたネットでお知り合いになったすずさんを誘って、7月の頭に行ってまいりました「ゑびす秘宝館」。すずさんと自分は鳥羽SF未来館、横浜トリエンナーレは両方体験(?)済み。

しかし初対面ということもあって、ちょっと緊張気味に話などしつつ、目指すは会場のトランスギャラリー。まったく場所を把握していない自分と違って、しっかり地図をプリントアウトしてきているすずさん。助かりました。

ゑびす秘宝館ゑびす秘宝館さて、恵比寿の街を歩くこと数分。人通りの少ない小さな通りに、秘宝オジサンを発見。恵比寿の街にも意外と馴染んでる。中へ入ると入場料500円也。受付の親切なお姉さんからチラシを2パターンゲット。個人的には左のが好き。

Tシャツからフィギュア、ポストカード、都築さんの写真集などが販売されているコーナーをすり抜け、いざ「ゑびす秘宝館」堪能開始。

鳥羽SF未来館にあったコンセプトを読み、地下へと続く階段を下りる。夏の初めの暑い時期だったので、コンクリート打ちっぱなしの建物、薄暗い館内に程良く効いたエアコンが心地よい。

地下に広がるのは、縦長のスペースの両脇に再現される鳥羽SF未来館の縮小図。鳥羽を思い出しつつ、マネキンを間近でじろじろ見たりする。しっかし、いつ見てもここの女の顔ってブサイクだよなー。でも、そこがまたエロかったりして何とも言えず。

ゑびす秘宝館基本的に展示してあるのは、鳥羽SF未来館の2階部分にあったもの。ぎゅっと凝縮された感じで、あっという間に見てしまう感じだが、仕掛けモノはちゃんと動くようになっていて、その心遣いに感動。

ダメ人間抹殺機とか精液の強制搾取と注入なんてのが目の前に広がり、やっぱりこういうのを自分の頭の中でイメージして考えつくのって、脳内エロが豊富だよなーと改めて思う次第。しかし、こんなに素敵なモノが展示されている場所がなくなってしまったのは残念。

さて、1階に戻って今度は販売コーナーを物色。ここでは、12枚組1,600円のポストカードと「秘宝館の女」という同人誌(1,000円)を購入。著者は都築氏をはじめとする豪華執筆人。以前、別冊宝島に掲載された鳥羽SF未来館のレポートもそのまま載っていて、読み応えあり。

この「秘宝館の女」はネットでも買える(※販売終了)ようです。実はこの情報もkurono様よりいただいたのでした。ホント、ありがとうございました。

ゑびす秘宝館あと、ポストカード。送られてきたら嫌そうな絵柄がてんこ盛り。このポストカードでラブレターが届いたらしばらく悩みそうだ。他にも「あけましておめでとう。今年もよろしく」なんて、年賀状で届いて親に見られた日には、正月早々気まずくなりそうですな。こういうことに理解のある家族が欲しいモノです。

ところで、鳥羽SF未来館は閉館しちゃったし、トリエンナーレもゑびす秘宝館も終わってしまいましたが、アスペクトから出ている都築響一氏の写真集「精子宮・鳥羽国際秘宝館 SF未来館のすべて」で、まだまだ堪能できます。ただ、この本は綴じ方に問題があるように思うんですが、ページが抜け落ちるんだよな〜。これはすずさんとも一致した意見。でも、秘宝館好きなら買って損はない一冊。

ティッシュさて、買い物を済ませると、親切な受付のお姉さんはティッシュまでくれた。これも2パターンあり。右側の雰囲気と色づかい、全裸にピンヒールサンダル、顔も少しエロくて琴線に触れまくり。ちなみに「精子宮」(都築響一)の表紙もこの絵。

鳥羽SF未来館のページで「また行きたい、鳥羽。というかSF未来館。」と締めくくったものの、その後鳥羽には行かなかった。そしてSF未来館は閉館してしまった。

しかし、なんだかんだとこうして不細工なマネキン達にお目にかかっている。きっとまたいつかどこかで出会える気がする。別れても離れてもまた巡り会ってしまう、昼ドラの恋人達のように。