嬉野武雄観光秘宝館

嬉野武雄観光秘宝館

嬉野武雄観光秘宝館さて、佐賀県だけあって郷土色を取り入れた蝋人形もある。その典型的なのが有明夫人。熱海秘宝館にあるのと同じ仕掛けなのですが、全裸の女性が後ろ向きに立っていてボタンを押すと徐々に回転して前を向いてくる。でも肝心の(?)股間部分は有明名物のムツゴロウによって隠されるという仕組み。

その後、有明の恋人なるものもあるが、これも熱海と同じ仕組み。他には佐賀の化け猫を扱ったものもあり、地元密着を目指したのかどうかわからないがいい感じだ。

日本にあるほとんどの秘宝館は、東京創建という会社の川島さんという方のアイデアで作られているので、仕掛けが同じでもこのようにシチュエーションを変えて楽しませてくれる。なかなかニクイ演出である。

茶摘み娘というのもあって、着物の裾からのぞく尻を眺めようと近づくとセンサーが感知して水がかかる。(ちゃんと前にはガラス板あり)しかし、この娘は後ろに向かって尻を突き出しているのに水も後ろに出る。オシッコという設定なら、すごい技だと思われる。意外とニューハーフなのかもしれないけど。

この後ろにはコイン投入映画鑑賞機があり、どこの秘宝館とも同じくお題目はまたしても愛染恭子の白昼夢である。そして、相変わらず故障していて見ることはできなかった。

その後も、ちんちん神社があったり、男女びっくりドアや酒呑童子など、参加して楽しめるような演出が続くプレイコーナーがある。一部は故障していてうまく動かなかったり、お客さんのいない薄暗く寂れた雰囲気の中に、脳天気なエロな声が響くと悲しい気持ちにもなったが、満足させられる内容である。

楽しい(?)プレイコーナーを抜けると、左側の壁には一面に道祖神などの写 真、右側は薄いカーテンで仕切られたナゾの場所に出る。そして、入口付近に聞こえていたエキゾチックな音楽と「はーはっはっはっはっ」という男性の笑い声。

「ダメですよ。ちゃんと順番に見ないと。」そねさんは、カーテンの向こうが気になる自分を説得しようとしていたが、無駄 であった。「もうダメだ!ガマンできない。見たい!!」カーテンの隙間を見つけた自分は、がっとカーテンを開けて覗いた。

そこで 自分が目にしたものは、展示総額2億円のうち7千万円が投資されているというハーレムであった。

もう、壁の写真を見ることもなく、下へ降りる階段を急ぐ。ハーレムの横にある説明書きによれば、鑑賞時間は約8分。ちゃんと一人一人についての解説もされていたが、だいたい下の絵のような感じであった。

ハーレム ハーレム ハーレム
ハーレム ハーレム ハーレム
ハーレム ハーレム ハーレム

だだっ広いその空間には、噴水があり、中央に偉そうなヤツ(サルタン王だったと思われる)が二人の女性をはべらせている。天上からつり下がっている女や、デフォルメされたちんぽが付いている男。

一昔前の土曜ワイド劇場「天国と地獄の美女・江戸川乱歩のパノラマ島奇談」で見た「パノラマ島」にも似ているハーレム。明るくなったり、暗くなったり、際限なく続く音楽と「はーはっはっはっはっ」という笑い声。

さすが、大人のテーマパーク。光と音と水のファンタジーである。すばらしい!!!!

しかし、気になることがある。これだけ裸の男女がいるにも関わらず、性交しているのは中央の男だけ。たぶん、こいつが一番偉いのだろう。だから交わっていいのかもしれない。が、しかし、相手の女の肌の色が他の女と違う。この女だけ褐色なのだ。なぜだ、何だこれは。何か不自然じゃないのか。ああ、気になる。すごく気になる。

構図を縮小すると鬼怒川秘宝殿にある秀吉の5Pにも似ている。体位 は後背位、片手で横にはべらせた女を愛撫、右側では待ちきれない女が自慰行為。ハーレムというのはこういうものか。

そして、手前には水瓶を持って胡座を組んでいる女。水際には小便小僧がいて、動かして水を入れて倒すという仕掛けは、北海道秘宝館のへのこ大砲と同じだ。しかし、故障中。またしても遊ぶことができなかった。そしてこの先、果たして遊ぶことができるのだろうか...たぶんないだろう。かなり残念だ。

鑑賞用するために手前には「姉泣き椅子」というのがある。毛糸で編まれたカバーがかかった座布団がひいてあり、座ってみたのだが何も起こらなかった。以前にいただいた情報では「座るといやーん、とか、イクーと言った」ということであったが、最新エレクトロニクスは故障中か具合が悪いようだ。しばらくぼんやりと2巡するまで見てしまった。

ハーレムの横には「ラブハンター」と書かれた電リク受付のように、何台か電話が並んだスペースがある。壁に向かって置かれた電話は、お金を入れて電話をかけると話ができる、もしくは女性と会話できるというものらしい。稼働していなかったので真偽のほどは定かではないが、今で言うダイヤルQ2とテレクラの混じったようなものかもしれない。エッチな気分を引き立たせるためか、壁にはAV女優のポスターが貼られていた。

反対側の壁には樺山先生による「都道府県別のあそこの名称」がイラストと共に描かれている。あそこってどこ?って、野暮なことは聞かないように。

そして秘宝館最後の締めはやはり「成人ビデオ上映コーナー」と「最大級ポルノショップ」。お客さんがいないせいか、ビデオは流れているものの音は小さい。ポルノショップは最大級だけあって、本当にすごい。普通のAVビデオからバイブレータ、盗聴テープ、コスプレ衣装(?)まである。秘宝館のお土産というより、地元のポルノショップを兼ねているという感じだ。

2009/09/13 poco様よりいただいた情報

オトナのおもちゃの店は今年の2月(2009.2)になくなってしまったようです。

--------------
このサイトを参考にして訪れたとのことで、楽しいメールありがとうございました!
ちなみに成人ビデオは日活ロマンポルノだったそうです。最近のAVは即物的な感じがしますが、日活ロマンポルノって味があってイイよなと思います。なんだオッサンかよ!と突っ込まれそうですが。

最後に、入場券が福引券になっていていたので隣接する土産物屋に行ったが、ラッキーナンバーから外れていたので券は回収された。回収しなくても、しょっちゅうこれないから二次利用なんてしないんだけどね。結局土産は買わず、そねさんと自分はトイレを借りて土産物屋を後にした。

それにしても、九州まで行った甲斐があった。嬉野武雄観光秘宝館はさすが総工費5億円だけのことはある。ちょっと寂れているけど...他には「中冨記念くすり博物館」くらいしか心を揺さぶる所はなかったけど...行ってみてください、佐賀。

2003/7/29 はみ様より情報をいただきました。

展示内容はほとんどそのままでしたが、ハーレムの小便小僧はなんと動きました。水が出ました。
それから、以前熱海秘宝館で見かけた蝋人形(浜辺で裸の女性がいるところにカニが股間の布を取ろうとしている)がありました。他と違ってあたらしめでしたので、もしかしたら熱海から移ってきたのでしょうか。

秘宝館の隣にある土産物屋はすでに撤退し店はがらんどうで、貸し店舗の張り紙が出ていました。
かなり荒廃していたので、このまま朽ちていくだけかという様子でしたが、一部改良をしているようでした。

熱海と同じ蝋人形は、確か自分が行った時にもあったと思います。有明夫人と一緒で元の人形は一緒でも、地域によって背景とか変えて趣を出しているんじゃないでしょうかね。しかし、土産物屋がなくなっていたとは・・・。不況の波が押し寄せているってことでしょうか。

あと、住所に関してご指摘いただいたのですが・・・パンフレットにあった住所を載せてましたが、どうやら大草野丙の後に長谷という部分がつくようです。訂正しました。