熱海秘宝館 2003

熱海秘宝館 2003

チケット

2002/10/20 Mayu様より以下のようなメールをいただきました。
「先日熱海の秘宝館に行き、秘宝館って、ほかにもあるのかなぁ?と思い、なんとなく検索をしたら、このサイトにたどり着きました。
熱海秘宝館の情報も見させていただいたのですが、どうやら、浦島太郎の話が変わっていたので、情報を提供します。秘宝館の入り口や、パンフレットには浦島太郎は女だったとあったのですが、見たところ、浦島太郎が男で、映像そのものもだいぶ新しい感じだったので、多分最近新しくしたと思われます。(以下略)」

熱海秘宝館外観実を言うと熱海秘宝館には何度か行っている。最後に訪れたのは2001年の12月。この時、光と水を利用した浦島太郎のショーは故障中なのか映像は出ずに音が聞こえるのみであった。
故障中には慣れていたけれど、映像が新しくなっているとは・・・さすが熱海秘宝館!!

ということで、もの凄く気になって行きたくて仕方なかったのに、なかなか都合がつかないまま気づけば2003年。やっと行ってきました。前回(1999.1更新)とはまた違って、一部新しくなっている熱海秘宝館を再度ご紹介。今回、絵はサボってます。

熱海秘宝館外の人魚今回はロープウェイのセット券ではなく「秘宝館オリジナルチケット」を手に入れるという目的もあった。秘宝館マニアとしては、オリジナルチケットがとても欲しかったのである。そこでロープウェイに乗らずに直接秘宝館へ。念願叶ってゲットしたのが、このページの上にある妖妃マーメイドが印刷されているチケット。満足。

ところで熱海秘宝館には人魚が二人いる。入口にいる妖妃マーメイドと、建物の外にいるマーメイド(写真左)だ。架空の生き物とはいえ、人魚は股間がないほうが一般的。しかしこの二人、足先は魚のヒレ状態なのだが両ヒザがある。特に外にいる人はヒザ上がほぼ人間で股間を貝で隠している。熱海の海は人魚を人間に近づけるのか・・・さすが東洋のモナコ、熱海。

館内にある、秘宝館=大人の美術館の図式がなりたつ一角、浮世絵(春画)展示コーナー。ここに展示されているのは「喜多川歌麿」と「渓斎英泉」の作品のコピーである。歌麿といえば世界のウタマロと言われるぐらい有名だが、英泉は歌麿亡き後にスターとなった枕絵師だ。

春画はヘタすると単なる男女が絡み合っているいやらしい絵と思われがちだが、ウン百年の時代を超えて今では世界的に浮世絵アートとして、確固たる位置を確立していると思う。実はここ1年ぐらい、春画にハマっているのだ。以前は、ぱぱぱーっと見て通り過ぎてしまっていたが、勉強しているとなかなか楽しい。

貫一&お宮さて、熱海といえば「お宮の松」。画像が荒れ荒れで申し訳ないが、廃業続きのホテルが建ち並ぶ通りの海辺には、金色夜叉の有名なワンシーン、貫一がお宮をけっ飛ばしている銅像がある。

秘宝館には地元密着型のこのパロディがある。ボタンを押したりハンドルを回したりすると展示されている人形が動くコーナー。お宮は全裸に薄い布をまとっただけで、貫一の足元にひざまずき、貫一はコートの下は全裸。壁に取り付けられているおっぱいの乳首ボタンを押すと、音楽が流れ貫一のコートの裾がめくれる。そして股間を見たお宮が一言・・・。オチは言わずもがな、お宮の逆襲。女は強いね。

人形が動くコーナーを抜けると、お待ちかねの浦島太郎と夢の世界へ、いよいよ新しくなった映像が見られる。上映途中から入らずに、入口付近で終わるのを待っている人が数名。楽しみ方のレベルが高い。

また平日なのにお客さんが多いのは、やはり秘宝館の大御所。きちんとメンテするから人が集まるのか、利益があるから映像を新しくできるのか・・・どちらにしても生き残ってくれる秘宝館であることには違いないかも。

CG駆使した亀話がそれたが、以前の光と水の浦島太郎ショーは1999.1更新のページを参考にしてもらうとして、新しい映像はといえば人間と小道具以外はCGを駆使。以前の控えめなのはどこへやら・・・モザイクばりばりの股間はちょっとエグい。

とはいえ、CGの亀はいい出来。真似して描いてみたものの黒目が小さすぎたか、ちょっと違った。このCGの亀が浜辺で二人の未亡人にかわるがわる頭を股間に入れられ、いじめられているというシーンから始まる。

しかーし、未亡人といっても未亡人下宿の愛染恭子さんを想像してはいけない。髪の毛の茶色い若い子が、むちむちしたカラダをさらけ出し、適当に喘いでるだけ。この辺が色っぽさよりもエグさを出してしまう要因の一つかも。亀頭とはいえ、入れて噛まれたらどーすんのよ。というツッコミはなし。あくまで大人のおとぎ話ですから。

浦島太郎が通りかかって亀を助け、かわりに未亡人二人のお相手。
お約束で竜宮城へ連れて行かれる浦島太郎。亀は乙姫様に、未亡人はタイとヒラメに早変わり。浦島太郎は三人をかわるがわるお相手で、ホントに額に汗かいていて大変そうだ。肝心の乙姫様は、もっと演技もとい艶技できないのかというありさま。それなのに一人汗かいてまで頑張った浦島太郎は、可哀相に精魂尽き果てて老人となり、役に立たなくなったので玉手箱を渡されて浜へ返される。なんてシビア。

そして、浜に戻った浦島太郎が玉手箱を開けると・・・・・・。熱海秘宝館で見て欲しいので、この先は書きません。あしからず。

熱海秘宝館テレホンカード映像を堪能した後はゲームコーナー遊び倒し。射的ゲームのフレンチポンポンでスカートをめくり、おさすり観音にお金を投げ入れ・・・以前から故障中だった「まつたけ叩き」が直っているかなーと期待しつつフロアを進む。しかし期待は見事に裏切られた。故障中の張り紙どころか「まつたけ叩き」そのものがなくなっていたのだ。がっくり。

ちなみにここにあったおみくじに100円を入れたが、何の反応もせず100円も戻ってこなかった。故障してるなら張り紙してくれ。

売店をのぞくと、以前買った四十八手トランプやちんこのハーモニカは、もう売っていなかった。人気商品だったのだろうか。今回は、携帯電話の普及で影の薄くなっているテレホンカードを買ってみた。観光地のテレカにありがちな台紙付きで嬉しい。

野生サル注意ところでロープウェイの山頂には、愛に錠をかけるという「あいじょう岬」と名付けられた場所があり、ラブラブな絵馬が柵にぶら下がっている。

ふと絵馬の横を見れば「野生サル注意」の看板。昼間はここでトンビの餌付けショーもやっている。ラブラブにデンジャラス、餌付け、そして秘宝館。
この一貫性のない何でもありは、静岡の特徴のような気がする。

バカバカしいエッチさや、一貫性のない観光地は、ゆっくり楽しむのがオススメ。
くれぐれもサルには気をつけましょう。